女性向け風俗を利用しようと思ったのは、DV・モラハラ夫とようやく離婚が成立して「もうしばらく男性と付き合うのは嫌だ」と思っていたときでした。
元夫との行為にはすでに愛はなく、義務とか作業のような気持ちで臨んでいたと思います。
「嫌だ」と言えず、元夫の性欲処理に付き合っていました。
男性との性的な行為に、怖いとか、嫌だという印象を抱いたまま、私は一生を終えるのかな……。
そう思うとなんだか無性にさみしくなりました。
今回はそんな私が初めて女風を体験した話です。
今回体験した内容・感想
以前、バツイチの仕事仲間に「女性向け風俗」というものがあるとは聞いていました。
そこでは、素敵なセラピスト男性がホスピタリティをもって女性に接してくれるとか。
自分の身体を道具のように使われ、自己肯定感もすっかり低くなっていた私は、せめて身体だけでも男性に大切にされたいと、LINEで予約を取りました。
来てくれたのは、まだ入店したばかりだというHくんでした。ドライブが趣味だというHくんは、緊張している私をエスコートして、近くにとめていた自分の車へ案内してくれました。
予約のアンケートに『人目が気になる』って書いてあったから。
ドライブなら、お互いのことだけ見ていられるでしょ?
30代の私が、20代の素敵なセラピスト男性と並んで歩いていたら、周囲に変だと思われるんじゃないか。
そんな不安から書いたアンケートでしたが、まさかそれで私のために自分の車を運転してきてくれるなんて!
さっそくの気遣いに、自分が久しぶりに「大切にされている」と感じて、すっかり感動してしまいました。
車には詳しくない私でも知っている高級車。内装のこだわりから、レンタルしたのではなく、Hくんがいつも大切に乗っている車なんだとわかりました。
30分だけドライブしていいですか? 一緒に行きたいところがあって
そう言って連れ出されたのは、海風を感じられる道。Hくんが少しだけ窓を開けてくれると、気持ち良い風が車内に吹き込みました。自分に自信をなくし、私の心に暗い影を落としていたモヤモヤを、爽やかな海風が少しずつ吹き消してくれるようでした。
僕、落ち込んだときは、こうやって海の近くまでドライブするんです。
海沿いって気持ち良い風が吹いているから、暗い気持ちを吹き飛ばしてくれるような気がするんですよね。
さすが、セラピストは話が上手いなあ
というどこか客観的な気持ちと、
Hくんには、私の気持ちがわかっているみたい。私の心を大切にしてくれているって感じる
という感激。
心が2つあるような、不思議な気持ちでした。
Hくんが近くにホテルを見つけてくれて、そのままそこに入ることに。
入る前に、金額的に問題ないかを確認してくれたのも、心遣いだなあと思いました。
出会ってからドライブまで、緊張と戸惑いであまりHくんの顔をしっかりと見られていませんでした。
ホテルの部屋に入って、一息ついて改めて顔を見ると、韓国アイドルのような切れ長の目に、スッと高い鼻。
どうしたの?
と笑う薄い唇がセクシー。
車に乗っているときは座っていて気付かなかったけれど、身長も高くて、誰が見ても「かっこいい!」と思うはずです。
お風呂のお湯を溜めている間に、カウンセリングということで、苦手なことや嫌なことはないか、逆にどんなことが好きかを聞かれました。
少し雑談をしていると、同じアーティストが好きだということが発覚!
あまりメジャーではないアーティストなので、お互いにテンションが上がりました。
その勢いで、Hくんの口調が敬語からタメ口になっていたのが、少し嬉しかったです。
一緒にシャワーをするか聞かれましたが、まだ恥ずかしかったのでまた次回に。
ガウンを着て部屋に戻ると、マンダリンの良い香りが漂っていました。Hくんが用意してくれたんですね。
わあ、良い匂いだね!
と感動する私を、Hくんが優しく抱きしめます。
キスしていい? 嫌なことがあったら、遠慮なく言ってね
と耳元で囁かれると、これからこんなかっこいい人とエッチなことをするんだ……と、緊張と期待が高まってきました。
軽いキスを何度かして顔を離すと、Hくんが微笑んでいるのが見えて、少し安心。
それから、ゆっくりとベッドに誘導され、うつ伏せになります。
私の首から腰にかけて、Hくんが丁寧にキスをしてくれます。
うつ伏せになっていてHくんの姿が見えないので、どんな風に動いているのか、キスの感触を頼りに想像するだけでドキドキが止まりません。
ひゃっ!
腰のあたりはくすぐったくて声が出ると、Hくんが
可愛い声だね
と言ってくれました。
腰を上げてもらってもいいかな
お尻を突き上げるようなポーズをするのはものすごく恥ずかしかったけど、それよりも、このままHくんの言うとおりにしたらどれだけ気持ち良くなれるんだろう、という好奇心のほうが強くなっていました。
言われるがままに腰を上げると、Hくんの唇が、お尻の割れ目を通ってアソコへ。
女性向け風俗って、こんなところまで当たり前に舐めてくれるんだ……と、変に感動しました。
Hくんは、私の反応を見ながら舐める位置や強さ、舐め方を細かく変えてくれます。
自分が気持ち良ければいいと思っている男性と、気遣いとエッチのプロの男性は全然違いますね。
今まで出したことがないような大きな声が「あっ!」と何度も出て、腰が勝手に動いてしまいます。
エッチって、こんなに気持ちいいものなの? 気付いたら、膝の辺りが冷たい。
なんと、膝に垂れるほど濡れていたんです。
こんなにいっぱい濡れてくれて嬉しい
シーツやHくんの顔を汚して恥ずかしがっていると、Hくんは嬉しそうに笑ってくれました。
笑顔にキュンとする気持ちと恥ずかしさと、人生で一番の快感で、心がぐちゃぐちゃになっていきます。
ぽーっとしている私を、Hくんは上手く誘導して体勢を変えてくれ、今度は仰向けに。
いいかな?
胸への愛撫を挟んで、確認した後にキスをしてくれました。
アソコを舐めたあとにすぐキスしない優しさを感じました。
私は、もうHくんのことを拒否するなんてできません。
もっと、もっと気持ち良くなりたいと、欲張りな気持ちになっていました。
そんな私の気持ちを察したのか、Hくんは私の手をHくんの股間に触れさせます。
○○ちゃんの声聞いてたら、俺も興奮してきちゃった
薄い下着が、Hくんのもので濡れているのがわかりました。
下着の中が大きく硬くなっていることも。
女性向け風俗って、セラピストさんのを触ってもいいの?
おずおずと尋ねると、
うん、でもサービスとかじゃなくて、○○ちゃんには触ってほしいから……
リップサービスだとわかっていても、なんだか嬉しくなってしまいます。
しばらくお互い触り合っていると、Hくんの息づかいが乱れていきます。
私の手で気持ち良くなってくれてるんだ……と、高揚感を覚えました。
○○ちゃんの嫌がることは絶対にしたくないんだ
ごめん、挿れてもいい?
前置きをしたうえで、Hくんに潤んだ目で問いかけられました。
私の奥ももうすっかり熱くなっていて、断るという選択肢がありません。
コンドームをつけたHくんを、私は受け入れていました。
ポリネシアンセッ○スというのか、挿れてからしばらく抱き合ってじっとしていました。
そうしていると、中でHくんのアソコが脈打つのがわかります。
目をつぶってそれを感じていると、Hくんは
○○ちゃんの中が、ドキドキしてて時々ギュッと気持ち良くなるのがわかるよ
と言ってくれました。
こうしてお互いを感じ合うエッチは、産まれて初めてでした。
どれくらいそうしていたのか、耳元でHくんに囁かれました。
動くね
ピストンがあっという間に早くなっていきます。
すっかり敏感になったアソコが突かれるたびに
ああっ! ああっ!
と大きな声が出てしまいます。
あまりの気持ち良さと、心が満たされる感覚に、泣いてしまいそうでした。
○○ちゃん、気持ち良くなってくれて嬉しい。俺も気持ち良いよ!
Hくんは、私の反応の良い部分を探るように、いろんな角度からピストンをしてくれました。
ただ自分が気持ち良くなりたいだけなら、ワンパターンな動きでもいいはず。
むしろ、そのほうが男性は気持ち良いはずです。それなのに、「気持ち良くなってくれて嬉しい」と言ってくれる。
DV・モラハラ夫が当たり前だった私には、心が震えるような感動でした。
Hくん、Hくん!
と、つい名前を呼んで抱きしめてしまいました。
それに応えて、Hくんも私の名前を呼んでくれ、最後はほとんど同じタイミングでイクことができました。
「イク」感覚も、いったい何年ぶりだろう。
快感でぼんやりする頭で、そんなことを思いました。
その後も、Hくんも疲れているだろうに、冷蔵庫からお茶を持ってきてくれたり(なんと、会う前に買ってきてくれていたそうです)、シャワーの温度を温めておいてくれたり、少し濡れてしまった髪をドライヤーで乾かしてくれたりと、至れり尽くせりでした。
お仕事とはいえ、世の中にはこんなに素敵で優しい男性がいるんだと知れたことは、私を前向きな気持ちにさせてくれました。
○○ちゃん、エッチしちゃったね
最初は男性に緊張していたのに、帰りの車の中で笑うHくんの横顔は、年相応に幼さもあって、可愛らしく感じました。
もしまた会えるなら、もっと気持ち良くできるように頑張るね
と言ってくれたけど、心が満たされたおかげか、あの日のように衝動的に予約することなく日々を過ごしています。
そういえば、女性向け風俗を紹介してくれた仕事仲間にHくんのことを報告したら、「えっ! 本番は禁止だよ!」と叱られてしまいました。
誰にでも起こることじゃないんですね。今回のレポ以降は、この思い出は私の胸にしまっておこうと思います。